- 2023年 3月25日(土)
- 2022年度西三河野生生物研究会・三河昆虫研究会合同総会を行いました。
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(小鹿だより)
去る3月25日(土)、安城市市民交流センター2階ホールにて、3年ぶりとなる対面式での総会・研究発表会を開催いたしました。
まず開会に先立って、昨年12月に相次いで逝去された大平仁夫先生(研究会顧問・三河昆虫研究会会長)と緒方清人先生(研究会副会長)のお二人の冥福を祈り、参加者一同で黙祷が捧げられました。
2022年度の活動報告、および2023年度の活動計画が承認されました。役員の人事では、新しい副会長に金田吉高さんが選出され、幹事にも浅岡孝知さん・杉坂美典さん・市川靖浩さん・立脇隆文さんが加わりました。
会報のカラー化なども話題になり、次号会報のカラー化が検討されることになりました。
三河昆虫研究会の合流が最終的に承認され、4月からは2つの研究会が「西三河野生生物研究会」の名前で新しい一歩を踏み出すことになります。
研究発表では伊木思海さん(中部大学応用生物学部環境生物科)の「タイ生活とミミズ研究Ⅱ」、山崎隆弘さん(三河昆虫研究会副会長・西三河野生生物研究会幹事)の「昆虫採集の楽しみ」の2つの講演がありました。
どちらも興味深い内容でした。特に伊木さんはこの2月までタイに留学してきて、現地での研究活動をはじめ、タイの観光を含めた内容でした。タイのミミズが作る巨大な糞土などの話に会場の参加者は驚かされていました。
- 山崎さんは永年の昆虫採集の経験からお話をいただきました。美しく展足されてラベルを付けられた標本は、実に見事なものでした。山崎さんが行っている「地域昆虫相を調べ記録に残す」という姿勢は、本研究会の設立趣旨を体現するものです。今年も山崎さんに担当していただく観察採集会がありますので、参加して教えていただくのもよいと思います。
なお、当日の会場では、会報「三河生物」・会誌「三河の昆虫」のバックナンバーの配布があったり、会員のみなさんの持ち寄りによる(金田さん・市川さん・原谷さん・高橋さん等)標本類の展示があったりと、話題の多い総会になりました。
情報交換が盛り上がり、休憩時間の15分程の時間が短く感じられるほどでした。