- (小鹿記録帳)
去る5月8日(日)、今年度第4回目の観察採集会「治部坂峠」を、山崎隆弘さんの案内で実施しました。
名鉄新安城スタートの堀田副会長と原田・原谷・事務局のパーティは、9時40分頃に現地に到着。予定の集合時刻まで時間ができたので、少し周辺を散策しました。周辺はまだヤマザクラが咲き残っていました。一方の周囲の斜面には、カラマツの新葉のあざやかな緑色が目に入ってきます。
そうこうしているうちにウスバシロチョウが頭上に一頭飛来しました。「どうせ後からとれる」という先入観から見逃しました。しかし、結果的にはその個体がこの日最初で最後のウスバシロチョウになりました。今年は治部坂峠周辺も含め、いろいろな場所で季節が遅れており、この日の治部坂は早春のようでした。
やがて、山崎さんや杉浦さんとも合流して、活動を開始しました。この日は参加者は6名でした。
観察できるチョウの姿は少なく、モンキチョウやミヤマセセリ・ルリタテハなどが見られ、谷筋のひだまりでは、ヤマキマダラヒカゲの新成虫が羽を休めていました。堀田先生は「温帯性のシダ類が観察できた」言っておられました。
山崎さんの話では、トンネルを抜けたあたりのスキー場付近の園地ではコメツキムシ類が多く、この時期はシモフリコメツキなどがたくさん取れるようです。また、スキー場の周辺ではヒメシジミが発生し、季節にゼフィルス類が多く見られるとのこと。話を聞きながら、ちがう季節に再訪したいものと思いました。
午後2時半頃に、参加者全員で記念撮影を行って散会になりました。